デザインの外注費は、何で決まるのか
「LP制作 相場」で出てくる金額の幅は、たいてい10万円から100万円などと広く取ってあります。 幅が広いのは相場が曖昧だからではなく、値段を決めている条件のほうが書かれていないからです。 先に条件のほうを見ます。
点数とサイズ
いちばん素直に効きます。LP1本でも、PCとSPの2サイズを別々に組むのか、 1つのデザインをレスポンシブで畳むのかで作業量が変わります。 バナーなら「10種類」ではなく「メイン1案+サイズ違い9点」なのかで、必要な手が一桁違います。 同じ「1本」でも中身は同じではない、というのが最初の分かれ道です。
修正回数
見積もりを一番静かに壊すのがここです。「修正は無制限」で受ける人はまずいません。 回数を決めずに始めると、受ける側は不確実性ぶんを最初から金額に乗せるか、 途中で追加費用の相談が入るかのどちらかになります。 先に「初稿1案、修正2回まで、それ以降は1回あたり◯円」と書いておくほうが、結果的に安く収まります。
素材が揃っているか
写真・ロゴ・原稿がこちらから出せるのか、探すところからお願いするのかで、金額も納期も動きます。 とくに文章です。「いい感じにお願いします」で渡されたデザイナーは、 コピーを考える時間を無償で持ち出すか、当たり障りのない仮文字で組んで差し戻しを重ねるかになります。 原稿が確定していない状態で発注するなら、その旨と、誰が書くのかを先に決めておきます。
納品形式
画像の書き出しだけでいいのか、Figmaやillustratorの編集可能なデータまで欲しいのか。 あとで自社で触りたいなら編集データが要りますが、これは「作って渡す」より一段手間がかかります。 レイヤー整理や命名まで求めるなら、そこまで含めて条件に書いておきます。
権利をどこまで持つか
買い切りで著作権ごと譲ってもらうのか、使う範囲を決めて許諾してもらうのか。 前者のほうが当然高くなります。発注しただけでは著作権は移らないので、ここは意識して決める項目です。 詳しくは発注しただけでは、著作権は移りませんに書きました。
相場表を鵜呑みにしないほうがいい理由
金額の記事は、この5つを固定しないまま数字だけ並べていることがほとんどです。 同じ「LP1本20万円」でも、修正無制限で編集データ込み・著作権譲渡ありと、 修正2回・画像書き出しのみ・利用許諾では、まったく別の取引です。 見積もりを比べるときは、金額ではなく上の5項目が揃っているかを先に見ると、比較になります。
もうひとつ、受け取る側の手取りにも差が出ます。 一般的なクラウドソーシングでは、契約金額のうち10万円以下の部分に20%のシステム利用料がかかり、 これは受注者から引かれます。同じ10万円でも、受ける側から見た価値は8万円です。 手数料のかからない場所で出せば、同じ予算でひとつ上の人が応募してくる、という差になります。
条件が決まったら、そのまま形にできます
上の5つを決めたら、発注条件書メーカーに入れてみてください。フリーランス法で明示が義務づけられている項目がそろった書面になります。 無料・登録不要、そのまま印刷できます。